第6回「
菊」
数年前、オランダのフラワーデザイナーさんにフラワーアレンジメントを教わっていた時の話なんですが、会話の中で「日本人は、なんで菊の花をもっとフラワーデザインに多用しないんだ」というようなことを言っておられました。
日本では「菊」といえば仏事に使われることがほとんどなので、その他の用途に使うことに抵抗があります。
後日、そのデザイナーさんの作品が載っている本を読みましたら、ウェディングブーケに真っ白の菊がとても綺麗に入ってました。その時から「とても綺麗で健気に咲いてる花に勝手にタブーを作ってはいけないのではないだろうか」と考えるようになりました。
日本の花文化には、哲学的な要素がたくさん組み込まれています。そのおかげで人間性の成長につながり日本ならではの崇高な文化と発展しました。その反面、タブーや制約が多くなり、なにやら難しい文化にもなりました。